台湾:水道・電気等

last update : 2023/10/19

水道

ガイドブックやWeb上などの各種情報媒体では「飲用に適さない」と記載されていることが多い。

実際に外に飲み物買いに行くのが面倒で台北市内のドミトリーでコップ2~3杯程度飲んでみたところ、何となく金属臭さを感じたものの、それ以降特に体調に変化はなかったので味はともかくとして飲用にしてもそこまで問題ないレベルだと言うのが個人的な結論。

ただ、極端にボロそうな建物は水道管の劣化による水質の低下があり得るので、飲用にするなら覚悟を決めるか見極める目を持つ必要があるかもしれない。

また、台湾北部の平地以外の水道水は硬度が高く、特に南部は非常に高いため(高雄は硬度200を超える)、こういった点も飲用に適していないとされる理由かもしれない。

関連記事

台湾の水道水(自來水)硬度
https://blog.cytn.info/2022/03/taiwan-tapwater-hardness.html

給水器

台湾の空港や駅、公共施設や大きい商業施設には写真のような給水機があり、水筒に水を入れている人を良く見かける。

ただし、無料だからといって水分補給を水ばかりに頼っていると、発汗で失われたミネラル不足で熱中症といった事態に陥りかねないので、高温下で行動する際はちゃんと運動飲料(スポーツドリンク)の類を摂取するように心がけた方が良い。

 

断水・水不足

台湾では嘉義~花蓮以南は熱帯地域で雨期乾期に分かれることもあり、乾期の後半2~5月頃にかけて台湾島の中部や南部地域を中心に給水制限の措置が取られることが多い。

特に雨季直前の3~5月は桃園以南の台湾西部では給水制限が頻発する傾向にある。

また、深刻な事例を挙げると2020年末~翌年6月上旬頃まで続いた台湾島西側地域(桃園~屏東)を中心とする記録的な渇水の影響で、中部地域の苗栗縣・台中市・彰化縣北部において週2日の断水及び稲作の自粛要請などが実施される事態となった。

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4/6より苗栗、台中、北彰化地區の一部で停水(断水)が決定
https://cytn-info.blogspot.com/2021/03/46.html

苗栗・台中・彰化北部で行われていた停水対応が終了
https://cytn-info.blogspot.com/2021/06/blog-post_6.html

トイレ

台湾ではトイレにトイレットペーパーなどを流すとほぼ確実に詰まるので、備え付けのゴミ箱に捨てることになる。そもそも水に溶けないようなちり紙も普通に出回っている。

…というのが常識だったが、2016年後半頃から都市部の空港や駅、新しめのホテルなどでは「トイレットペーパーは流してください、ごみはゴミ箱へ」という案内になっているトイレを目にするようになった。下水道や下水処理施設がトイレットペーパーの処理に対応した模様。

ただし、建物内の配管が対応していないケースも多々あり、さらに水洗用のトイレットペーパーを使わないと相変わらず詰まるので、トイレの注意書きはしっかりと確認する必要がある。

ちなみに台湾ではトイレットペーパーは「衛生紙」、ティッシュなど厚めのものは「面紙」と表記される。


2017/9撮影の桃園空港内のトイレの注意書き、左下の注意書きが貼り換えてある

台北市内の公共施設の公廁(公衆トイレ)の掲示ポスター(下記リンクより引用)

臺北市政府環境保護局-資源循環管理科-公廁分級及位置
https://www.dep.gov.taipei/News_Content.aspx?n=B18D1A1E2787E330&sms=305AECD29BED80F5&s=F054167CF608EB37

電気

台湾の電圧は110V、周波数は60Hz、コンセント形状はAタイプ。
電圧以外は西日本と全く同じ仕様、電圧の差もほぼ無視できる範囲なので日本で市販されている機器はほとんどの場合は変圧器なしで利用可能。

ただし、モーターや電熱線が絡むものは異常が出る可能性がないとは言い切れないため、、ドライヤーや湯沸かし器は変圧対応品の方が安心かもしれない。

デジタル機器などに関しては現在日本で出回っているものはほとんどが100~240Vに対応しているので特に対応不要かと思われる(要確認)。

なお、宿泊施設のコンセントは多くても2~3穴、ドミトリーや安ホテルになると1つしかないという状況も珍しくないので3つ口タップなどはほぼ必須と言える。差し込みにくい場所にあることもあるため50cm程度でもいいので延長コードもあると便利かもしれない。

現地で調達する場合は生活百貨店(小北百貨光南大批發POYA寶雅金興發生活百貨etc…)、量販店(家樂福大潤發全聯福利中心etc…)などで調達するのが便利です。

停電について

2021年現在、老朽化した火力発電所の廃止等の理由により電力の供給量にあまり余裕がない状況が続いているため、高温など電力需要が増える期間に発電トラブル等が重なると輪番停電などが発生する場合がある。

実際に発生した事例として、2020年末~翌年6月上旬頃まで続いた渇水により水力発電所の稼働率が大幅に低下と、火力発電所の緊急停止が合わさった電力不足による輪番停電が台湾島全域で発生している。

関連記事

発電所障害と電力需要増加が原因で輪番停電が5/17 19:30から台湾広域で再び発動(2021/05/18)
https://cytn-info.blogspot.com/2021/05/517-1930.html

関連リンク

交通部中央氣象局
https://www.cwb.gov.tw/V8/C/

台灣自來水公司全球資訊網
https://www.water.gov.tw/

臺北自來水事業處
https://www.water.gov.taipei/

經濟部水利署防災資訊網
https://fhy.wra.gov.tw/fhy/

台灣電力股份有限公司
https://www.taipower.com.tw/


2023/10/19:全体的に修正
2021/6/20:新規作成

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