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台湾:3G通信サービス終了について

台湾では2018/12/31をもって全ての通信事業者の3G通信サービスが終了します。
初版執筆時の2018/9/3時点では日本語の情報はほぼ存在せず、問題が結構ややこしいことになりそうなのでまとめました。

2019/10/22更新:預告廢止「第三代行動通信業務管理規則」を追加  無期限延期になったっぽい?
2019/5/18更新:対応周波数情報更新、その他微修正
2019/2/7更新:2019年1月下旬の台灣大哥大の通信状況を追加

台湾のプリペイドSIM全般については下記のページをご覧ください

台湾:預付SIM卡(プリペイドSIM)
https://cytn.info/304_tw_prepaid_sim/


FAQ

Q:つまりどういうこと?

A:3Gの通信サービスが終了、つまり通信状態表示が3GHH+等となる通信ができなくなります。

Q:どんな影響があるの?

A:以下の条件に当てはまる場合は通信状態が悪くなったり、最悪通信できなくなります。

・古い通信端末を使っている(iPhoneは5S以前、Androidの2015年後半~2016年以前の機種は特に)
・新品でも1万円台のような廉価機種を使っている
・docomoなど日本の通信事業者が発売している端末を使っている(iPhoneや一部海外メーカーの端末を除く)
・端末以外の要因としては、山間部や人口希薄地域などでの通信状況が悪くなる可能性がある

Q:3Gが使えなくなることの何が問題なの?

A:後述しますが、VoLTEが利用できない場合、音声通話だけではなくSMSの送受信も不可能となる可能性が高いです
この問題はVoLTEに対応していない端末の場合、LTEでの接続を一旦切断して3Gの通信に切り替えてから音声通話やSMSの発着信を行う挙動に起因します。
技術面を詳しく知りたい方は「CSFB(回線交換フォールバック)」辺りでググって下さい。

Q:問題なく使えるスマホってどれ?

A:iPhoneは6以降であれば問題なく利用できます(5シリーズでも全く使えなくはないが対応バンドが少ない)。ただし、SIMフリー及びSIMロックが解除されている必要があります。
Android端末はメーカーや機種によって対応状況がバラバラなので自分で調べる必要があります。
各メーカーの製品ページか、通信事業者のサポートページにある取扱説明書の仕様欄から確認しましょう。

また、スマホや利用通信会社によって利用できる周波数帯が異なり、双方が合致している必要があります。対応周波数は以下の通り。

対応周波数表

中華電信 台湾大哥大 遠傳電信 亞太電信 台灣之星 T STAR
(旧:威寶電信 VIBO)
2G(GSM/GPRS) 900
3G(UMTS) 2100(1)、900(8) 2100(1) 2100(1) 2100(1)
4G(LTE) 2100(B1)?※、2600(B7)、
900(B8)、1800(B3)
2100(B1)、1800(B3)、
700(B28)
2100(B1)、1800(B3)、
2600(B7)、700(B28)、
2600(B38/41)
900(B8)、700(B28)
2600(B38/41)
2100(B1)、2600(B7)、900(B8)

※台湾の4G電波測定フォーラム内では中華電信の2100(B1)の電波が確認できていないとの情報あり
https://www.mobile01.com/topicdetail.php?f=18&t=5441521&p=10#72820832

※2019/2/7追記:一部の事業者は3Gの帯域を利用して2100(band1)での4Gサービスを開始した模様(台灣大哥大で確認)

参考:日本の通信事業者が利用している周波数帯とバンドは以下の通り(青字は台湾の通信事業者と合致するもの)

docomo:2100(band1)、1800(band3)、800(band19)、1500(band21)、700(band28)
au/UQ WiMAX:2100(band1)、1500(band11)、800(band18)、850(band26)、700(band28)2600(band41)
Softbank/Y!mobile:2100(band1)、1800(band3)900(band8)700(band28)
日本の通信事業者で使われていないバンド:2600(band7)

帯域幅や最新の情報については下記の解説フォーラムを参照

台灣4G LTE各業者頻寬頻段與使用技術整理比較 – 行動通訊綜合討論區 – 手機討論區 – Mobile01
https://www.mobile01.com/topicdetail.php?f=18&t=5441521

Q:3G契約のSIMカードを使い続けているのだけどどうすればいいの?

A:2018年中に利用通信会社のショップに持って行って、4Gに契約替え&SIMカード交換を行って貰ってください。
電話番号はそのままで交換可能です。身分証の提示が必要かは不明です(必要な場合でもパスポートのみで可能なはず)。
ちなみにリチャージを行っても有効期限が2018/12/31より延びなくなっているはずです。
2019年以降も一定期間は携帯電話番号や残高は維持されるとありますが、パスポート以外の公的身分証が必要になったりと、契約の復帰手続きが凄まじく面倒になるため早めに行いましょう。
また、契約の変更促進施策で特典が付いてくる場合があります。

2018/12/21追記

3G契約の終了スケジュールが出ました。
2018/2/10までは緊急通報を含む発信は可能(受信は不可)、6/30まで3G契約の電話番号は保持される模様。

第三代行動通信(3G)業務將於107年12月31日屆期終止,為確保服務不中斷,國家通訊傳播委員會已協同電信事業規劃相關應變措施,民眾轉換成4G契約後,使用既有手機之服務、訊號顯示均不受影響,同時呼籲未移轉之3G用戶應儘速配合電信事業提供之簡易同意換約措施,以維護自身通訊權益
https://www.ncc.gov.tw/chinese/news_detail.aspx?site_content_sn=8&is_history=0&pages=0&sn_f=40756

Q:ちょっと待って!台湾のVoLTEってどうなってるの?

A:非常に良い目の付け所です。

情報がないので全く分かりません

台湾の大半の通信事業者では、VoLTEは月租型のオプションサービスとなっており利用するには30元程度の月額利用料が発生します(最近は乗り換え施策として無料オプション化されていることが多いですが…)。
預付型(プリペイド契約)にはそのようなオプションが存在しないため現時点では利用できません

台灣大哥大の常見問題(FAQ)ページには「很抱歉,目前尚未開放預付卡用戶使用。(申し訳ありませんが、現時点でプリペイドのアカウントには使用を開放していません)」と堂々と書いてあります。
中華電信と遠傳電信、台灣之星は記述がないので全く不明です。

なお、國家通訊傳播委員會の特設サイトにある「因應第三代行動通信業務終止用戶權益保障行動方案」というドキュメントには以下のような記述があります。

終端設備支援性:考量目前國內 VoLTE 服務尚未普及,3G 業務終止後各業者可採用行動寬頻網路之異質網路繼續提供服務,
而各業者行動寬頻網路(及異質網路)可支援之終端設備包括 3G 手機、含 3G 卡槽之雙卡機型號攸關民眾使用權益,相關資訊應予公開。

意訳:端末機器のサポート:国内のVoLTEサービスがまだ普及していないことを考慮すると、3Gサービス終了後、各事業者はモバイルブロードバンドネットワークの異なるネットワークを通じてサービスを提供し続けることができます。
そして各事業者はモバイルブロードバンドネットワーク(および異なるネットワーク)をサポートする端末機器、3G携帯電話を含む3GSIMカードスロットを備えたデュアルカード端末の関連情報を公開する必要があります。

このことから、3G回線の契約は2018/12/31で終了するものの、3Gネットワークの停波自体は当面の間はないと考えられます(即刻停波だともっと流石にもっと大騒ぎになっているはず)。

公告「因應第三代行動通信業務終止用戶權益保障行動方案」
https://www.ncc.gov.tw/chinese/news_detail.aspx?site_content_sn=566&is_history=0&pages=0&sn_f=38558

Q:VoLTEを無理やり使う抜け穴とかないの?

A:なくはないですが、条件が限られる上に利用料金が高くつきます。

月租型(月払いの通常契約)なら問題なく利用できますが、居留証が必要など外国人観光客には契約のハードルが高すぎます。

もう一つの方法としては国際ローミングを利用する方法があります。
但し、2018/11時点で台湾に対応しているのはdocomoしかありません。
また、安くなったとは言え料金は高い上に、台湾の電話番号のSMS認証が要求されるサービスは利用できないというデメリットがあります。
ちなみにauは海外VoLTEのサービスは行われているので、そのうち対応すると思われます。
ソフトバンクは海外VoLTEのサービス自体が現時点で非対応です。

VoLTE国際ローミング | サービス・機能 | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/volte_roaming/

日本以外の香港・タイ・インドネシアなどの国際ローミング対応のSIMで使えるかどうかは調べていないので不明です。情報求む

Q:國家通訊傳播委員會のページに亞太電信の名前がないんだけど…

A:亞太電信は4社とは異なる通信方式(CDMA2000)を利用していたためか、一足早い2017/12/31に3Gサービスを終了しています。(プレスリリース)
また、VoLTE対策なのか一旦終了した2G(GSM/GPRS)サービスを復活させています。

NEW! Q:2019年になったけど、その後どうなった?

A:台灣大哥大の4GプリペイドSIMでは以下の通り(2019年1月下旬現在、使用端末ZenFone5 ZE620KL)

通話もSMS送受信も3Gに切り替わりながらできています。
3Gでの通信も可能です(4Gの通信と比べると凄まじく遅いですが…)

都市部では4GのBand1が飛び始めました

2019/10/22 追記

預告廢止「第三代行動通信業務管理規則」 – 國家通訊傳播委員會
https://www.ncc.gov.tw/chinese/news_detail.aspx?site_content_sn=181&sn_f=42159

第三代行動通信業務管理規則-全國法規資料庫
https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=K0060060

3G業務を107年12月31日に停止する根拠になっていた「第三代行動通信業務管理規則」という法令が廃止になりました。
これが示すところは、3G停波無期限延期になると思われます。
VoLTEや訪台旅客のローミング事情を考えると、やはり急すぎて無理があったようです…

Q:端末の通信表示が「3G」ならともかく、「H」「H+」でも通信速度が物凄く遅いんだけど…

A:上でも紹介している例の電測フォーラムによると既に帯域が4G用に転用されているようで、必要最低限しか残されていない模様。
そのため3Gネットワークによる通信は「辛うじて繋がる程度」に思っておいた方が良さそうです…

台灣4G LTE各業者頻寬頻段與使用技術整理比較 – 行動通訊綜合討論區 – 手機討論區 – Mobile01
https://www.mobile01.com/topicdetail.php?f=18&t=5441521


関連リンク

※リンク先は全て繁體中文です

國家通訊傳播委員會_3G業務終止
https://www.ncc.gov.tw/chinese/gradation.aspx?site_content_sn=3970

中華電信

3G升級大4G│話費享優惠 飆網更超值 | 中華電信官網 CHT.com.tw
https://www.cht.com.tw/home/Campaign/3gto4g/index.html

如意卡 > 客服中心 > 08.其他問題 > 3G升級4G問題
https://www.idealcard.com.tw/service_list.php?sl_category=8

台灣大哥大

台灣大哥大3G用戶請注意! 免換卡直接升頻4G享優惠
https://www.taiwanmobile.com/content/event/3Gup4G/prepaid.html

用戶服務:常見問答集
https://www.taiwanmobile.com/cs/public/faqAction.do?method=queryFaq&svcType=f014&productType=4004

遠傳電信

遠傳3G升級4G專區
https://promotion.fetnet.net/Pmt/3gupgrade/index.html

台灣之星TSTAR

3G升級4G專區
https://www.tstartel.com/CWS/upgrade4g.php

3G年底停用 643萬手機用戶須轉4G – 生活 – 自由時報電子報
http://news.ltn.com.tw/news/life/paper/1165661

台灣3G年底終止服務 643萬用戶必須移轉到4G- SOGI手機王
https://www.sogi.com.tw/articles/3g_4g_lte/6250351

プリペイドSIM全般に関する情報は当サイト内の↓のページもご覧ください

台湾:預付SIM卡(プリペイドSIM)
https://cytn.info/304_tw_prepaid_sim/

上記以外の質問、「何言ってるか解からねーぞ」というツッコミ、情報提供などがある場合は下のコメント欄からお願いします。投稿フォームFacebookTwitterへのメッセージでもかまいません。

※台灣大哥大は10月頃に預付卡でVoLTEで発信できるか実験してきます(多分無理だと思いますが)

→無理でした(2018/10/9確認)
台灣大哥大のSIMを持っていくの忘れたので中華電信の觀光預付卡を購入して試しましたが、SMS受信時にバッチリ 3G 表示に切り替わりました。特に告知もないので台灣大哥大も同じものと思われます。

8 comments on 台湾:3G通信サービス終了について

  1. 昨日まで、また訪台してました。中華電信、未だに3G、H+の表示アリ。4G-SIMを使った3G音声通話&データ通信が可能な状態・・・というか、未だにLTE-BAND1は運用開始していない模様です。(笑)

    1. やはりVoLTE対応端末の普及が難航しているのか、その後全く続報がないですね。
      中華電信のBand1については、例のフォーラムには台中市街地で確認できたという書き込みが8月にありますが、よく解らんですね…

  2. 昨日まで訪台してました。中華電信ですが、未だに3G、H+の表示が出ており、4G-SIMを使った3G音声通話&データ通信が可能な状態です。私のスマホは旧型で、LTE-BAND1、3、8しか対応してないためなのか、訪台時、一度も4Gという表示にはなりませんでした。(>_<)/

    1. あ、打ち間違えました。× LTE-BAND1、3、8しか対応してないため ⇒ ○ LTE-BAND1、19、21しか対応してないため、です。(中華電信も、1が飛ぶようになったかなー、と期待していたのですが、残念でした)

  3. 11月に台湾へ行った際、中華電信で3G ⇒ 4GのSIM交換をして来ました。
    交換手続きは、空港の店舗では出来ないと言われ、街中の中華電信まで足を運び、身分証明書はパスポートのみで大丈夫でした。

    切替サービスとして、12/31まで有効の2GBのデータ通信容量と、100元分の無料音声通話がくっ付いて来たみたいですが、VoLTEについては、何も言及がありませんでした。
    さて、1月以降はどうなるのやら?

    1. 情報ありがとうございます。

      停波については追記しましたが、本年末で終わるのは3G回線契約だけのようで停波自体はまだ猶予はあるようです。
      台湾内外の色々なサイトを見ても停波しないなんてことは書いてないので完全に見落としてました…(PTTの投稿を見て気付いた次第)
      行政機関のドキュメントはちゃんと隅から隅まで読まないとだめですね。

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