台湾:安全・交通事情


海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=008
外務省 海外安全ホームページ|安全の手引き 台湾在留邦人
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/taiwan.html

全般

外務省のページには何か色々と書いてありますが海外旅行における基本的な防犯意識があればそこまで警戒する必要はありません。
危ないエリアはだいたいガラの悪い人間がいたり、危なそうな雰囲気があるので事前察知も容易です。
あとは酔っ払いや挙動不審な人間に近づかなければ問題ありません。

ここ数年、台北市内の駅や繁華街で社会的・精神的に追い詰められた人が騒ぎを起こすことが年に数回の頻度で起きているのでスリや引ったくりを未然に防ぐ意味でも周りをちゃんと見ながら歩きましょう。
タクシーについても色々言われていますが、タクシー以外のトラブルがそこまで多くないので多く報告されているように感じるとも言えます。
むしろ本当に気を付けなければいけないのは後述の交通事情の方だったりします(これも他のアジア諸国に比べればかなりマシな方ですが)。

以下に一応注意が必要なエリアを挙げておきます。

龍山寺周辺

「台湾 治安」でググる必ず挙がってくるエリアですが、ガラが悪いだけで目立った行動を起こしたりしなければトラブルに巻き込まれることはまずありません。
ただし、廣州街夜市の南側や華西街の路地は昼間でも雰囲気で察せるとは思いますが、風俗関連のお店が密集しているのでうっかり足を踏み入れないように注意してください。強引な客引きも少なくありません。

台北駅など混雑が激しい駅やバスターミナル

他国の中央駅のように目を離した瞬間になくなるレベルではありませんが、人通りが常に激しいため置き引きの危険性はあります。
物乞いや物売りもそれなりに見かけますが、積極的には絡んでは来ないので関わらなければ問題ありません。

九份や故宮博物館などの超有名観光地、商業施設

物売りやタクシーの勧誘がターミナル駅と比べて積極的になっていますが、ちゃんと断れば退散してくれるレベルなので意思表示ははっきりとしましょう。
特に九份は交通の便が良くないのでタクシーも強気な料金を吹っかけてくるケースがあります。
また、土産物屋や茶屋などで価格や料金を明示していない店はあらかじめ確認するなどの自衛が必要でしょう。
人が集まるということは当然スリもいるので挙動不審な人間にも注意が必要です。
2015年に入ってからは台北101でスリ被害が発生した(有料の展望台か出入り自由の商業エリアかは不明)という報告もあります。

士林夜市や六合夜市などガイドブックで大きく取り上げられている夜市

金銭を触る機会が増える、場所や時間帯によってはラッシュ時の駅や電車内レベルの人混みになることもあるのでスリの危険性は高まります。
東南アジアやヨーロッパ諸国のスリのように高度な技術や強盗紛いなひったくりはまずないので、財布が見えている状態とか鞄が開けっ放しなど、どう見てもカモに見える状態でなければまず大丈夫でしょう。

台北101の北東、松仁路・松壽路が交差するエリア

Neo19などのナイトクラブが固まっているエリアです。
羽目を外した若者が多いので、夜間に女性だけで行動していると強引なナンパなどに絡まれる可能性があります。

西門町

台湾の渋谷とか原宿とか呼ばれることもありますが、深夜の雰囲気もだいたいそんな感じです。
多くの店舗が閉まり始める22時以降はなるべくほっつき歩かないようにしましょう。

立法院・台北市政府・交流協会

政治的に面倒な人たちが集まることが多いため、必要がなければ近寄らない方が良いでしょう。
特に立法院周辺はテント村のようなものがあったり、赤い国旗を掲げてうろうろしている人たちもいるのでそういった人たちに近づいてはいけません。

また、この手の人たちは日本を糾弾対象にしていることが多いため、拡声器で罵声を浴びせてくることもあります(大抵は中国語で叫んでいますが稀に怪しい日本語で叫んでくることも)。反応したら負けなので無視しましょう。直接絡んでくることは、こちらが抗議や反撃に及んだりしなければまずありません。

台北市政府や交流協会は立法院のように常時面倒な人たちがいるわけではないですが、特定の日(国慶節や終戦記念日など)にデモや主張活動を行うことがあるため、こういった日の前後は注意した方が良いでしょう。

太魯閣渓谷(特に九曲洞付近)

2017/9にサイクリングをしていた日本人が落石の直撃を受けて重体、その後死亡するという事故がありましたが、中橫公路(台8線)は非常に落石が多い道路で、九曲洞付近は特に多く落石による死傷事故が年数回の頻度で発生しています。そのため天候が荒れやすい5~10月は頻繁に通行止めも発生します。

このため大雨、強風、台風、地震(震度階級2以上)が治まってから1週間程度は警戒する必要があります。
また、遊客中心などの各観光拠点でヘルメット(安全帽)の無料貸し出しが行われているので利用することを強く勧めます。

常見問題-太魯閣國家公園
http://www.taroko.gov.tw/zh-tw/Event/FAQ?page=6
「進入太魯閣地區如何借、還安全帽 ?」のFAQの項によると太魯閣遊客中心ではヘルメットの貸出時間が8:30~15:00、返却が17:00までとなっている

野犬

流石に台北や台中の中心部では滅多に見ませんが、南部・東部地域では至る所で見かけ、花蓮駅や台東駅では待合所で涼んでいることもあります(餌をやっている様子はなかったので飼い犬ではなさそうです)。
基本的に一日中バテ気味で積極的に行動する気配は見られないので、こちらから挑発したり、歩道で死んだように寝ているところをうっかり踏んだりしなければ大丈夫でしょう。
犬に限らず台湾の動物は全般的に人間への警戒心が薄い傾向があるように感じます。

なお狂犬病に関してですが、2013年7月に野生のイタチアナグマから検出されたという報告があるので、危険性がゼロの地域でないということは頭に入れておきましょう。


台東の中央市場付近の商店の前で死んだようにグダっている犬。こちらは段ボールが敷いてあるので飼い犬かもしれません

物乞い

主に大都市の中心的な駅(台北・台中・高雄)の周辺、バスターミナル、有名な観光地施設前・寺・廟・夜市に多いです。
積極的に絡んでくるケースは稀ですが、中には歩き回って入れ物をこちらに突き出して来たり、障がい者を利用した物乞い紛いの募金活動も存在します。

特に出入口が開放されているタイプのバスターミナルは警備員が配置されてないことが多いためか巡回している物乞いに結構な頻度で遭遇します。

こちらに絡んでくるタイプでもこちらが反応しなければその後は絡んでこなくなりますが、中にはしつこく要求してくるケースもあるため、その場合はその場から立ち去りましょう。追っかけ来ることはまずありません。

タクシー

計程車のページも参照

「台湾 トラブル」で検索すると必ず挙がる項目です。
簡単にまとめると

  • 車両や運転手が汚いのは絶対に避ける
  • ドライバーから話しかけてきたり勧誘してきた場合も避ける
  • 可能な限り記録が残る手段で乗車する
  • 不安や疑問を感じたらさっさと降りる・乗り換える

タクシードライバーはどの国でも底辺職の傾向がありますが、台湾でもその傾向はかなり強いようです。
5~10年くらい前まではかなり凶悪な事件も発生していましたが、最近は大分マシにはなってきたようです。それでもある程度の警戒は必要ですが。

また、「台湾 タクシー 安全」等のワードでググると、個人タクシーは犯罪歴がないと認可が下りないから安心というブログや書き込みが引っかかりますが、会社所属のタクシーより俺様ルールを要求してくる傾向があるので別の意味でトラブルに発展する可能性はあり、当たり外れが激しいとも言えます。

個人と会社所属のタクシーの見分け方は、ヘッドランプが長方形でシンプルに「TAXI」や「出租汽車」とだけ書かれているものは個人、それ以外の円形だったり装飾があるものは会社や団体に属しているタクシーになります。
ただ、小規模の会社や団体所属のタクシーは個人タクシーと差があまりないため、万全を期するのであれば大手の台湾大車隊、大愛計程車、大都會衛星車隊、城市衛星あたりを選ぶと良いでしょう。


写真前方の「出租汽車」のヘッドマークの車両が個人、後方の飾り気のあるものが会社団体所属の車両

タクシーの勧誘は空港、駅、長距離バスの待合室、観光施設前などいたるところで絡まれますがスルー推奨です。高速道路代、トランク利用料(これらはメーター制タクシーでも請求される)等の名目で法定より高い追加料金を請求して来たり、ドライバーと繋がりのある土産物屋などに連れて行かれたりという事例が報告されています。当たりを引けばいいのですがいかんせんリスクが高すぎます。

基本的に手入れがなされていない車両、客商売する気がなさそうな身なりのドライバーを避ければ少なくとも旅行継続が不可能な事態に巻き込まれるリスクはかなり減らせます。

また、コンビニのマルチメディア端末・タクシー会社のWebやアプリから配車の手続きをすると乗客の手元にも呼び出した控えが残る(当然タクシー会社にもどのドライバーが向かったのかという情報が記録される)ので、何かあった場合の車両の特定が容易にできます。もちろんこれらはドライバーが悪さをしないためのけん制にもなります。

あと、一部のブログや掲示板には警察署から呼んでもらうなんてありますが流石に迷惑なので、というかそもそも警察の業務ではないのでやめましょう。
と言いたいところなんですが、交流協会による2010年時点での注意喚起ではこの手法を推奨しています。やるかやらないかは自己判断で…

交通事情

[PDF]交通ルール、 習慣、 交通状況が日本と違うことを理解し、 細心の注意を払ってください。
https://www.koryu.or.jp/ez3_contents.nsf/15aef977a6d6761f49256de4002084ae/fd1ad232243942e84925775000349b40/$FILE/rule_taiwan.pdf

JAF|海外サポート:台湾で自動車を運転される方へ
http://www.jaf.or.jp/inter/taiwan/index.htm

リンク先には色々と書かれていますが、後述のようにそもそも交通ルールの概念が日本と大きく異なるので周りをよく見て合わせて行動することが重要です。交通規則は道の流れを制御するものであって交通弱者を守るためのものではないと考えた方が良いでしょう。

・右側通行で歩行者は対面通行
・道路上の優先順位はバス>車=バイク>(超えられない壁)>自転車>歩行者
・信号機はカウントダウンが0になった直後に変わる、点滅などの猶予はほぼない
・歩道は凸凹(台北以外は凸凹度合いがさらに酷くなる)

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この程度の段差(20cm弱)ならまだマシな方で、酷いと40cmくらいある場合があります
なので重いキャリーカートを引きずりながらの街中散策はもはや修行の域です

・道路上の障害物がとにかく多い

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台湾の都市部の通りは上の写真のような感じのタイプが多いです。
ガード下(建物内)が一応歩道に当たりますが、各お店が管理しているので上に挙げた項目のように凸凹が酷い傾向にあります。
私有地なので当然お店側好き勝手使うので食堂のテラス席になっていたり、通行不能なレベルで物が置かれているケースも少なくありません。
その右側の一見歩道っぽい部分はたいていバイク置き場になっているのでまともに通行はできません。

・バイクがが日本の自転車感覚で乗り回されいる

路地裏だろうが広い歩道だろうが夜市が展開されていようが爆走してきます。そしてクラクションはあまり鳴らしてくれません。
バイクにぶつけられないポイントは、バイクがこちらに向かって来たら下手に回避しようとせずその場で止まること。相手は慣れっこなので上手く避けてくれます。

蚊対策

登革热(デング熱)

FORTH|お役立ち情報|感染症についての情報|デング熱
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html

デング熱に関するQ&A|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html

台湾ではこれを媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカが生息します(後者の媒介率は低い模様)。

特に夏季の高雄や屏東など台湾南部では毎年数千~1万人規模のデング熱患者が発生します。
2015年には台南で大流行し台湾全土で患者数が2万人、死者が100人を超えました。

小黑蚊

殲滅小黑蚊懶人包(注意喚起の記事、患部画像があるので注意)
https://www.facebook.com/notes/%E9%9C%B2%E7%87%9F%E7%98%8B/%E6%AE%B2%E6%BB%85%E5%B0%8F%E9%BB%91%E8%9A%8A%E6%87%B6%E4%BA%BA%E5%8C%85/1510606742487902/

ほぼ台湾全土、特に新竹・台中・嘉義・花蓮で毎年大量発生する小型の蚊です。
体長が約1.4mmとコバエと勘違いしやすいのと、目が荒めの網戸はすり抜けてきます。

デング熱などのヤバげな病気の媒介はないとされていますが、痒みや痛みがヒトスジシマカやネッタイシマカより大きいです(体質にもよります)。

対策

台湾では入口を開放している施設や建物が多く、室内といえども油断ができません。
つまりどこにいても蚊に刺される危険性があるので虫よけスプレーや電池式の携帯用蚊取り等での対策が必要です。
ただし前者は飛行機内への持ち込み制限(容量100ml以上は不可)、後者は電池切れに注意しましょう。

また、高雄・屏東・台東などの南部・東部地域は12月上旬でも数が減っていますが活動しています。1月・2月も街中ではほとんど遭遇しなくなるとはいえ、公園など自然が豊かな場所では生き残りが活動していることがあります。